Vol.108：「見た目問題」当事者が学校生活を楽しむために Part2 ～学校に求めること～

今回は、学校側にやって欲しいことについてです。

　以前の番組でも学校生活については取り上げましたが、どちらかというと、当事者自身がしていた対処法について、という話が中心でした。

　Vol.017：「見た目問題」当事者が学校生活を楽しむために

　そこで、今度は、当事者が学校で楽しく過ごせるように、学校に求めること（＝先生にやってほしいこと）について語ってみたいと思います。

　実は、これまで多くの当事者の方々と話してきて、人生を前向きに考えられるようになったきっかけとして、同じ症状の仲間との出会い、友人や家族を挙げる人は多いのですが、「学校の先生」を挙げる人はほとんどいません。逆に、学校に対する不満や怒り、諦めはたくさん伺ってきました。

　所詮、自分でどうにかするしかない。学校には何も期待しない。そんな意見もあるかと思います。だけど、はじめての集団生活であり、やがて思春期をむかえる学校生活を、当事者自身の努力や工夫だけでどうにかするのって、相当しんどいですよね。ましてや十代や、それに満たない幼い子供たちに自分の力でどうにかしろだなんて、あまりにも厳しすぎる。

　できることなら、先生にこんなことをしてほしかった。あの時、学校がこんなサポートをしてくれたら、あんなに苦労はしなかった。そんなことって、ありませんか。

　ここ数年、MFMSには、教職員に対する研修や小中高校で特別授業を行っていますし、実際、依頼も増えています。先生たちも、当事者自身が個人の努力でどうにか頑張れという考え方から、教師として何かすべきなのではないかという思考に変わってきています。今ならば、みなさんの思いを先生たちに届けることができます。

　そもそも、「見た目問題」は、個人の努力だけでどうにかできる問題ではありません。学校が配慮や改善してくれることによって「見た目」の症状を持つ子供たちが、より楽しく学校生活を送れるようになるならば、それはとても喜ばしいことだと思うのです。

　ということで、これからの「見た目問題」当事者の子供たちが、楽しく学校生活を送れるために、学校にどんなことを求めたらいいのか、熱く語ってみたいと思います。

　ところで、前回の放送で、これまでアシスタントを務めてくれました粕谷幸司さんが卒業となりました。カスヤン、お疲れ様＆ありがとうございました！
　そして、『ヒロコヴィッチの穴』は、MFMS代表：外川浩子こと“ヒロコヴィッチ”が「見た目問題」当事者さんをゲストに迎えたり、迎えなかったりしながら、ときにアシスタントがいたりいなかったりしながらお送りします。カスヤンも出演することがあるかも！？
　今後も精一杯、全力で取り組んでいきますので、みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

「見た目問題」解決NPO法人マイフェイス・マイスタイル代表：外川浩子こと“ヒロコヴィッチ”が、
ゲストに「見た目問題」当事者さんをお迎えたり、迎えなかったり…、
思いつくまま気の向くままに、基本ノープランで喋るだけの小1時間ほどのトーク番組。

USTREAM番組『ヒロコヴィッチの穴』は、［毎週水曜、21：00～］生放送！

アザ、やけど、キズ、アルビノ、円形脱毛症、眼瞼下垂、単純性血管腫、白斑…and more!!。
見た目に症状があるみなさんへ、もう少し楽に生きるためのメッセージを届けます！
「見た目問題」当事者ひとりひとりを“つなぐ”、NPO法人マイフェイス・マイスタイル（MFMS）。

今回の番組では…、
●個人の努力が求められていた時代
●当事者に聞いてみると「特に無い」
●「例外を認める感覚を…」
●授業で取り上げて欲しいのか、ううーん…
●基本的なこと（症状について）くらいは、知って欲しい
●あとは…、ゆったり考えてみる
…などなど、考えてみながら話してみる番組をお送りしました。