Vol.085:「普通」って何だろう
今回は、かなり落ち着いてゆっくりと!お送りしたいと思います。
もうすぐ冬。
…たまには深く深く、答えの出ない考え事も、してみないとね。
今回は「見た目問題」界隈でも永遠のテーマ「普通」って何だろうについてです。
前号メルマガのコラムでも書きましたが、「普通」ということについて、よく考えています。講演やNPO活動関係のイベントで話題に出ることも結構あります。「普通」って何だろうね、と。
何だか、みなさんと一緒に「普通」について語り明かしてみたい…。そんなふうに思ったので、今日の番組テーマにしました。
普通の暮らし、普通の人生、普通の体、普通の顔…。ホント、「普通」って何でしょうね。今晩の『ヒロコヴィッチの穴』は、いつにも増して迷宮に入り込んでしまうかもしれませんが、みなさんとゆっくりと意見交流をしながら番組をお送りしたいと思います。
▼ メールマガジン《大人の「見た目問題」学級新聞/第20号》より
■ 発作的コラム『マイフェイスでマイスタイル』 by 外川浩子
私は、よく「普通」とか「普通の顔」という言葉を使います。今回の大分講演でも、いつも通り話していました。すると会場から「“普通”という言葉を使ってもいいのでしょうか」という質問が。質問された方は、私を批判するというよりも、混乱されていました。
普段、「人権」にたずさわっていればいるほど言葉に敏感になります。「普通」という言葉に“マイノリティーを排除する”という意味を感じ取ってしまうのでしょう。
でも、私は、あえて「普通」という言葉を使っています。なぜならば、いくら言い方をかえようとも、現実はかわらないからです。「みんなちがって、みんないい」。確かにその通りです。まさに理想です。だけど、現実の社会はそうではありません。当事者が「自分は普通ではない」と意識せざるをえない現状が、明らかに存在しています。「普通」という言葉を封印することが、そのような現状を見て見ぬふりをして、上っ面だけの多様性を唱えることにつながるような気がしてならないのです。
MFMSの講演は、人権活動家のみなさんからは困惑されることもありますが、障害者の方や、何かの社会問題の当事者の人たちからは、いつも賛同の言葉をいただきます。今回の大分講演もそうでした。会場の車イスの男性が「「普通ではない」と意識せざるを得ないという感覚、「普通になりたい」という思い、すごくよくわかります」と熱く感想を述べてくれました。講演後、同和問題の当事者の方は「私たちも同じです。今日のお話し、とても嬉しかったです」と声をかけてくれて、翌日のトークイベントにも来てくださいました。
「見た目問題」は、新しい人権として取り上げられています。それは「見た目問題」そのものがあまり知られていないということと、これまでの「社会悪と闘う」という人権活動とは少しスタンスが違うからなのかもしれません。
そんな「見た目問題」との出会いは、私の人生を確実に深めてくれました。とても感謝しています。
なるべく毎週、ゲストに「見た目問題」当事者さんをお迎えして、
ラフで楽しいフリートークを中心に、しかし“生・公開・当事者インタビュー”のような形式で、
どっぷり「見た目問題」について語り合う“いま、ここにしかないUSTREAM番組”。
それが『ヒロコヴィッチの穴』!
アザ、やけど、キズ、アルビノ、円形脱毛症、眼瞼下垂、単純性血管腫、白斑…and more!!。
見た目に症状があるみなさんへ、もう少し楽に生きるためのメッセージを届けます!
「見た目問題」当事者ひとりひとりを“つなぐ”、NPO法人マイフェイス・マイスタイル(MFMS)。USTREAM番組『ヒロコヴィッチの穴』は、[毎週水曜、21:00~]生放送!
MFMSの代表:外川浩子のchaosかつavant-gardeな脳内cloudを、思う存分、散らかし倒す、疑似テレビ番組。
今回の番組では…、
●皆さんも、風邪の予防をしっかりと!
●外川浩子は、普通かな?変わってるかな?
●「普通の定義」を、ぼんやり考えてみる
●ひとの普通と、自分の普通。…それって比べるもの?
●「普通」はただの普通であって、いい意味もわるい意味もないはずで
●“世の中の普通”を考えるから、こんがらがるわけで。
●「“特別”ってモノがあるから、ソレ以外を“普通”って言っているような」
●どの環境で、ナニが「普通」になるのか
●当事者自身の中にある「自分は普通じゃない」という感覚
●「顔に特徴的な症状がない人を“普通”と言っている…だけです。」(by MFMS)
●閑話休題、ジャケットを着た「強い主張スイッチONの外川浩子」について
●[大阪で講演!]11月26日(月)19:00~、高槻市春日ふれあい文化センターにて!の件の告知
●[史上初!]NPO法人マイフェイス・マイスタイル 公式☆忘年会2012の件の告知
●明治大学のヒューマンライブラリー、今年も出ることになりました。(追記あり)に関する告知
●そして《ヒューマンライブラリーと「見た目問題」写真展》明治大学和泉図書館ギャラリーにて開催!についての告知!
…などなど、ゆっくりと落ち着いて、色々と丁寧にトーク番組をお送りしました。
今回もガチで、真剣に、がっぷり四つ!!。
今後も、基本的には「見た目問題」当事者さんをゲストに迎えて、こんな感じの「面白く、当事者と一緒に語り合う!」USTREAM《生放送》番組をお送りしていきたいと思います。
来週もUSTREAM生放送『ヒロコヴィッチの穴』を、どうぞよろしくお願いしますー。
録画されない“アフタートーク”は、まさに「生」だけのお楽しみ!
ぜひリアルタイムで、アフタートークまでたっぷりとお楽しみいただければと思います。
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USTREAM番組『ヒロコヴィッチの穴』では
「見た目問題」当事者の番組出演を大募集しています!
当事者の皆さん、ヒロコヴィッチ(外川浩子)と対談・共演してみませんか??
出演希望の方はぜひ、以下の要領でご連絡ください。
>お問い合わせフォームから
件名:『ヒロコヴィッチの穴』出演希望
※お名前はハンドルネームでもかまいません
※USTREAMにて顔出し可、「見た目問題」についてお話しできる当事者の方に限らせていただきます
※今のところ強大な宣伝能力は持ちあわせておりませんが、その他もろもろご留意くださいますようお願いします