Vol.016:日本のNPO活動と寄付文化

「寄付文化が根付かない。その理由は・・・」

「日本には寄付文化は根付かない」と言ったら、「今回の震災では、ものすごい額の義捐金が集まったじゃないの」とすぐに反論されそう。
だけど、ほんの一握りを除いて、日本のNPO団体は、どこもかしこも資金難に陥っているのが現実(泣)。活動資金を集めるのに四苦八苦で、肝心の活動がちっとも出来ない、なんて本末転倒な話も少なくありません。

かくいうMFMSも、同じでございます。
今の財政状態では活動休止もあり得る・・・というか、このままでは間違いなく強制的に活動停止です。だって、ヒロコヴィッチもチーフも、霞を食べて生きてはいけない。生活費を稼ぐために働いたとしたら、今のような活動をする時間はありません。

ああ、いけない。こんな話をするつもりじゃなかったのに。。。えー、気を取り直して、先へ進めます。

政府もこれではいけないと思ったらしく、というか、菅総理自身は市民活動出身ですから、もともと、NPO法人に対してもっと寄付が集まるような政策をと考えていたお方。たぶん、そのおかげで、NPO法改正の動きが加速し、寄付しやすい方向に税制度が改正されるようです。完璧ではないにしても、システムは整いつつある。

他方、日本人の本音はどうなのか。
「富める者が貧しき者を救う」というよりも、「働かざる者、食うべからず」という言葉があるように、「お金は自分で働いて稼ぐモノ。他人の施しは受けない」という感覚が強い。「施し(お恵み)」は、する方もされる方も、何となく後味が悪かったりもする。だから「伊達直人」現象が起こるんでしょうねえ。

そんな日本で、本当に「寄付文化」が根付くんでしょうか?

そこで、今晩の『ヒロコヴィッチの穴』Vol.16 は、MFMSの台所事情も赤裸々に話しつつ、寄付(チャリティ)についてみなさんと熱く語り合ってみたいと思います。

『ヒロコヴィッチの穴』Vol.16
テーマ:「日本のNPO活動と寄付文化」

●海外団体の活動資金は年間1億円!? そのほとんどが寄付という現状。
●「本当に困っているなら、国が何とかしてくれるはず」という幻想
●情けは人のためならず。自分のために寄付をしよう。
●あからさまな寄付は、やりづらい。ならば・・・

ということで、、今晩の『ヒロコヴィッチの穴』は、「まったく、どーにかならんのかっ!」というヒロコヴィッチの怨念を色濃く反映しつつ、マジメに寄付文化について語ってみたいと思います。みなさん、覚悟してご覧ください(笑)。

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