第9回 【メッセージ】円形脱毛症を考える会(ひどりがもの会) 会長 岡村信子さん

第9回 【メッセージ】円形脱毛症を考える会(ひどりがもの会)
会長 岡村信子さん
昨年のMFMSオープンミーティングで体験談を語ってくれた岡村信子さんが、
「円形脱毛症を考える会(ひどりがもの会)」の新しい会長に就任されました。
ひどりがもの会のみなさんには、いつもお世話になっています。ありがとうご
ざいます。

そして、タイムリーなことに、11日(木)のフジテレビ「スーパーニュース」
(18:18頃)で、「円形脱毛症を考える会(ひどりがもの会)」のことが放映さ
れるとのこと! みなさん、是非、ご覧くださ~い!

ひどりがもの会は、来る09年6月27日(土)に東京セミナーを開催されます。
このたび、セミナーを開催するにあたり、新会長の岡村さんよりメッセージを
いただきました。ご紹介します。

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◆セミナーに参加する勇気

私は、20歳の時発病したのですが、当時は、チャキチャキのバスガイドでし
た。まぁ、自分で言うのもなんですが、そこそこカワいかったし、仕事もできた
ので、ドライバーからも可愛がられたほうだったと思います。
そんな輩だったから、先輩とか、相性が会わないドライバーから見れば、さぞ
かし“生意気な奴”と思われていたと思います。

だから、私が円形脱毛症になり、カツラを着用したときは、まぁ、からかわれ
たり、イジめられたりしました。ヘンな髪型になっても、涙こぼさず仕事してた
から、余計にからかいの対象にされたんだと思います。

当時私は、どうしても、自分がハゲでカツラになった、という事実を認めたく
なくて、だから、同僚から「髪の毛いっぱい抜けてるけど、大丈夫なの?」と言
われても「大丈夫!!」って、平気で言ってたんです。

「大丈夫」って、周りにさんざん言ってたから、始めて病院行くときも、
「やっぱり悩んでるんだ」と思われるのが嫌だったので、周囲には内緒でコソコ
ソ行ってたし、始めて、カツラ買いに行ったときも、誰かに見られたらヤバイと
思い、変装して買いに行ったほどでした。

始めてオーダーのカツラを作りに行ったときは、自分は負け犬の判を押された
感じがして、それこそ、ワンワン泣きながら採寸して、そして、出来あがりは最
悪だったから、親に向かって、カツラを投げつけたこともありました。

そんな状態だったから、当時の彼氏が「円形脱毛症を考える会」の存在を教え
てくれた時は、最初は「大きなお世話だって言ってるでしょ(怒)」と、つっぱ
なしていました。“セミナーに行く=ハゲ&カツラを気にしている”と、どうし
ても、思われたくなかったんです。

だから、私が「セミナーに行きたい。同じ病気の人に出会いたい」と言ったと
きは、当時の彼氏も、親も、本当に、本当に喜んでたし、安心していました。

そして、始めてセミナーに参加したとき、医師の話を聞いて、自分が悪くて円
形脱毛症になったんじゃないことを聴いて、安心して涙がこぼれて、オリエンテ
ーションでは、今飲んでいる薬を持っていき、「みなさんはどうですかって」聴
いて周るほど、せっぱつまっていて、そして、いざ、体験を喋る番が周ってくる
と、何を喋っていいのかわからなくて、とにかく泣いてました。

そんな状態の私の救いになってくれたのは、当時スタッフをしていたお姉さん
たちでした。

そして、始めて参加したセミナーをきっかけに、オフ会に参加するようになり、
自分も助けてもらったから、その恩返しをと思い、スタッフになり、そして、こ
のたび、会長にもなっちゃたけど。
<セミナーに参加する=病気と向き合う>

ということだから、セミナーに参加するって、すごく、すごく勇気がいることな
んです。

あの当時の精神状態から、よく、テレビに出たり、会長までなれたなって、振
り返ってみると思うけれど、私が立ち直れたのは“同じ病気を抱えた仲間と、た
くさん出会えたから”の一言に尽きると思います。

デリケートな病気だから、セミナーの参加を無理に勧めることは、私にはでき
ないけれど、勇気を出して参加に踏み切ってくれた仲間たちのために、大勢の明
るい笑顔で迎えてあげたいって思うんです。

だから、いいセミナーにしたいし、セミナーには、たくさんの仲間が来て欲し
いって思っています。

会長になり、始めての大仕事なので、はりきって、がんばりたいと思います。

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円形脱毛症を考える会(ひどりがもの会) http://www.hidorigamo.com/

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