すみだNPOツアー&セミナー「地域企業と学ぶ地域貢献・社会貢献」

すみだNPOツアー&セミナー「地域企業と学ぶ地域貢献・社会貢献」に参加してきました。

今回のセミナーは、墨田区に本社があり、地元墨田区とともにCSR活動(社会貢献活動)を展開している企業を招き、地元地域にどのように関わっているのかを話してもらおう!という内容です。どのような視点でCSR活動に取り組んでいるのか、企業がNPOに望むことは何か、具体的にはどんなCSR活動をしているのか、等々。NPO団体として、これからの活動展開のために、ぜひとも聞いてみたいことが満載のセミナーでした。

【セミナー参加企業】
アサヒグループホールディングス株式会社
ライオン株式会社
鈴木興産株式会社

 

アサヒグループホールディングス、馴染みある名前で言えば、アサヒビールさんですね。
小学生の頃に社会科見学で行きましたし、ビール工場の近くで遊んだりしてましたねえ。懐かしい…。
そんなアサヒビールさん。特徴的だったのは、酒造メーカーとしてアルコール問題に取り組んでいること。
「不適切な飲酒の撲滅」「責任あるマーケティング活動」を掲げ、積極的にアルコール問題にたずさわっていこうという姿勢に感銘を受けました。

ライオンさんといえば、ハミガキ、ハブラシ、デンタル用品などのオーラルケア。口腔衛生の普及、とくに子どもたちのケアに力を注いでいます。
今でこそ、CSR活動は企業にとって必須ですが、ライオンさんの社会貢献精神の歴史は古く、なんと明治時代、創業当時から。すなわち、100年以上にわたって社会貢献している企業なんですね。スゴイ!

鈴木興産さんは、本社兼倉庫を改造し、イベントホール「すみだパークスタジオ倉(そう)」としてさまざまな催しに開放している、最近大注目の企業なのです。

そんな3社をお招きしてのセミナーは、本音トーク満載。「企業とNPO団体との協働」の未来像について、いろんな話(企業のNPO団体への対応についての不満までも!)が飛び出して、MFMSとしてもかなり勉強になりました。

そして、セミナー後は交流会。アルコール(もちろん、アサヒのスーパードライ!)も入り、ざっくばらんな感じで企業の方々とも懇親を深めて。

さっそく、本日の参加企業のみなさんと、交流。

まずは、私も大好きなスーパードライを世に送り出してくれた会社、アサヒグループホールディングス

「見た目問題」とビール。一見関係なさそうですが、実は実は…。本来、お酒は楽しいものですが、酒が入ると普段はやらないようなことをしちゃったり。「隣の席のお客さんから何か言われるのが嫌だから」と居酒屋に行けない当事者さんもいたり。飲み会の席で同僚から心ない言葉で傷つけられた当事者さんも少なくない。そんな話をCSR部門ゼネラルマネジャー佐田朋彦さんに、熱く語らせていただきました。ぜひ、アサヒビールの社員さんに知って頂きたいテーマなのです!

お次は、「今日を愛する。」ライオン

ライオンCSR推進部の島崎博子さん。若手社員はCSRについて知識はあるけど、なかなか行動に出なくて…なんて話も交えながら、オーラルケア・ビューティケア事業を行っている会社としても「見た目問題」について関心を示してくれました。「ひろこ」つながりってことで(笑)『ヒロコヴィッチの穴』にも興味を持ってくれて、ぜひ見ます~なんて言ってくれました。

そして、すみだ地域ブランド興しにも熱心な鈴木興産

鈴木興産の篠原要さん。「我が社は、あまり社会貢献って意識じゃないんですよね。ただ、ホールを貸して終わりじゃなくて、一緒に考え、一緒に作っていきたいんです」。そう、こういう精神こそが、実は社会貢献の原点なんですよね。ぜひ、「見た目問題」イベントで絡んでいきたいと思います!

MFMSは、なごやかムードの交流会でも、どんどん突撃していきます(笑)。
3社のみなさん、いろいろとお話しいただき、ありがとうございました。
酒の席の話…で終わらせてしまわずに、ぜひとも「見た目問題」への熱い理解をお願いいたします!

今では、多くの企業がCSR活動(社会貢献活動)を行っています。それはNPOとしては非常に喜ばしいことなのですが、わかりやすい、効果の見えやすい活動に傾倒しがち。独自の問題意識をもったNPOには、ちと絡みにくい。
でも、今回のセミナーで企業のCSR担当者さんたちと膝を交えてじっくりお話しすることができ、たくさんの気づき(ヒント)をいただきました。この縁を生かして、企業とさらなるパートナーシップを築けるよう、より一層頑張ります!

(外川浩子/MFMS代表)

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