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Vol.01 「恋愛」と「差別」

2010年1月4日

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「恋愛」と「差別」 (橋本治の 『恋愛論』 について)

皆様、始めまして、荒木ボーダです。紹介文にもあった通り、私は当事者でも
当事者の家族でもないのですが、縁あってこのメルマガに連載を書いていくこと
になりました。

公開できるプロフィールは、
性別:男、
年齢:30代、
職業:会社員、
所在地:東京都、ぐらいです。
もったいぶってるわけじゃないんですが・・・。時には皆様にとってはあまり
興味のないものを取り上げるかもしれませんが、付き合ってやってください。宜
しくお願い致します。

さて、MFMSで「恋愛心理学講座」というのを開講しているそうで、「恋愛」
とその周辺に関して、思いついたことなどをちょっと書いていきます。

(ここから文章くだけていきます。話し言葉のほうが書きやすいんで。)

一般的な恋愛ってのは男と女がすることで、それ以外の形式(男と男、女と女)
の恋愛はマイノリティーだよね。男と女がする恋愛と男同士・女同士がする恋愛
で、何が違うのかといえば、一方は「結婚→出産」に繋がるけど、もう一方はた
とえ(法律などの改正によって)「結婚」できても「出産」できないってことで、
同性愛は「出産→民族の繁栄」に繋がらないから禁忌にされてきたんじゃないか
なとは思うんだけど。

禁忌にされてきたとはいっても、日本でも昔から男色はありますね。「子姓」
とか「歌舞伎」とか。坊さんが男色するのは洋の東西を問わずだし。女同士の方
の歴史は知らない。数が少ないんだろうとは思うけど。

なんでこんなこと書くかっていうと、外見以外における差別問題の一つとして、
です。同性愛者は、まだまだ白眼視されてるから。

ここまで読んできてくれれば、この文章が一般的な「恋愛論」じゃないって、
わかるでしょう。私はそもそも恋愛に関する本なんて読んだことなかった。あ、
恋愛小説はあるよ、そうじゃなくって恋愛に関するノンフィクションとかエッセ
イとか、読んだこと無い。男はそういう人が多いと思うけど。「そうなの?」っ
て思った女の人、男ってそんなもんだよ。男向けの雑誌、例えば「ホットドッグ・
プレス」(廃刊したんだっけ?)とかに恋愛に関する記事は載ってたけど、結局
<どうやったら女を落とせるか>しか書いてないし。

恋愛心理に関して書いてあったとしても、<女はこう考えるから、その時はこ
う対応しろ→そうすりゃ落とせる>的なことしか載ってないと思う、多分。私は
マニュアルって好きじゃないから(エラそう)、そのテの雑誌も友達の家でパラ
パラめくったことしかないけど。男って単純なんだよ。女の人が考えてるよりずっ
と。私が大学入った時にショック受けたのは、周りの連中が「女と車」の話しか
しないってことで。もう「大学生=車に乗って女と付き合う」っていうイメージ
しか頭にないんだ。ある意味健全っていえば健全で、そういう風に冷静に見ちゃ
う私はどっか異常なんだろうけどさ。

「anan」とかの女性誌とか、女性の書いた恋愛に関する本とかも読んだこ
とないけど、もっと精神的な面を書いてるでしょ。

それだけ男と女の「恋愛」に対するイメージは違うのね。若い頃は特に。上手
くいかなくっても、当然なんだ。ミもフタもない言い方をすれば、男は「肉体(こ
み)の触れ合い」を求めて、女は「より精神的な触れ合い」を求めることが多い、
と。

恋愛に関して発言する男(有名人で言えば渡辺淳一とか秋本康とか中谷なんと
か)が皆、他の男の目にはうさん臭く見えるのは、恋愛に関するオーソリティにで
もなってモテたいんだろうって思えちゃうからで。もはやそれを<ネタ>にして
笑いを取ってる石田純一はタフだなと思うけど。

そんな私が唯一読んだのが、橋本治の『恋愛論』で、著者が橋本治じゃなけれ
ば読まなかったと思う。私は橋本治が好きで、橋本治を読んでる人は、今まで私
が書いてきた文章が似てるのに気がつくと思う。似てなかったら私の力不足です。

『恋愛論』は感動的な本なんだ。で、橋本治って、同性愛の人なんだ。といっ
ても、私は異性愛の人だけど。つまり『恋愛論』は、同性愛者・異性愛者関係な
しに恋愛というものの本質に触れた本になってるってことで。同時に、同性愛ゆ
えに、差別というものにも自然と触れている。

ただ、橋本治はかなり癖のある人だから、好きになる人は好きになるけどダメ
な人は全然ダメだと思う。難しい言葉なんか使ってないんだけど、わからない人
にはさっぱり理解できないってのが橋本治の世界だから。そういう私だって理解
できないこと多いし。

私が橋本治を好きなのは、鋭い洞察力と、直感を論理化していく離れ業的な知
性ね、本人はそう言われても喜ばないかもしれないけど。

私は恋愛に関して、鋭い洞察なんてできないから、『恋愛論』や橋本治の他の
本から「なるほど」と思えた内容を紹介します。橋本治って引用したくなる人な
んだ。(手元に本が無いから正確な引用ではないです。まちがってたらゴメンな
さい)

<同じだなと思える部分が半分、違うなと思える部分が半分ある相手とは「恋愛
関係」になりやすい>・・・同じだなと思える半分で一体感を感じ、違うなと思
える半分が新鮮に見えて、恋愛に発展する、ということで。納得。

<自己完結してる人は、恋愛できない>・・・当たり前だけど恋愛って他者を受
け入れる行為だから、自己完結してる人は恋愛できない、と。恋愛できない人、
恋愛してもうまくいかない人にインテリが多いのはこれが原因でしょうね。

<友情とはセックスのない恋愛である>・・・たとえ同性の友達でも、その人を
選んで付き合ってるのは結局その人が「好き」だからだということで。言われて
みればそうなんだけど、普通はそう考えない。

<恋愛にも「向き・不向き」がある>・・・仕事や趣味に合う・合わないがある
のと一緒で、恋愛にも「恋愛向き」の人とそうでない人がいる、と。じゃあ、恋
愛向きじゃない人は、どうすればいいかといえば、お見合いでも友人の紹介でも
何でもやって「結婚」してから「恋愛」すればいいという。別に「お見合い結婚」
を卑下することないんだし。出会いがなかったら恋愛なんかはじまらないしね。

最後に、恋愛(に限らずだけど)で悩んでいる人たちに、橋本治の『青空人生
相談所』の「まえがき」から(こっちは手元にあった)

<人間が悩みにぶち当たるということは、その局面で、実はその人間がまだ全然
若かったのだということが明らかになる、ただそれだけのことです。いきなり、
自分の忘れていた若さ―稚さでもあります―それが襲いかかってくるものだから、
見栄っぱりの人間はうろたえちゃうんですね。もう、そこで、「トクした!」と
思っちゃった方がいいと思うんだけどな―「あ、自分にもまだこんなドキドキす
るような若さが残ってた!」と思えるっていうのは、実はとっても幸福なことな
んですけどね。>

(了)

→Vol.02 「恋愛」と「コンプレックス」

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